くらしにベルク ルイボスティーの工場、初回製造に行ってきました
今回くらしにベルク ルイボスティーを製造いただくニットービバレッジさん。富山県下新川郡朝日町に工場があります。
そもそもは紡績事業がメインだった!?
ニットービバレッジさんの工場は東京ドーム2個分ぐらいあるのではないかと思わせるほど大きな工場。実はこの工場、もともとは紡績事業をしていた工場で綿100%の肌着を以前は製造していたそう、時代の流れとともに売れ行きが厳しくなったこともあり今は飲料工場に転換されたとのことです。
そんな中、着目したのが富山県の「水」
当時、かなり異質ではあったそうですが「水資源を活用したほうがよい」と当時の経営陣が判断。現在では黒部川扇状地湧水群をはじめ、8ヵ所も名水百選に選ばれている富山県の豊かな水を使用した緑茶などの飲料を製造する工場へと生まれ変わり、20年以上製造を続けています。
ではさっそく、ルイボスティーの製造の様子を見学してみましょう!
目の前に現れたのはルイボスティーの原料となる茶葉「ルイボス」。「ルイボス」とは南アフリカ共和国では「赤い茂み」を意味し、古くより南アフリカの先住民の間で日常的な飲み物として親しまれる一方で、現地では「奇跡のお茶」「不老長寿のお茶」として、日々の健康のために飲まれ続けてきました。この天然由来のルイボス茶葉に富山県で取水した地下水(純水に精製)を加え、お茶を煮出していきます。その量はなんと6,000リットル!(500mlのペットボトル12,000本相当)大量のルイボスティーが一度に作られる様子は見てて圧巻の光景でした。
まさに勢いよく流れる滝のごとく!全部で6,000リットル分ものルイボスティーが金網にめがけ流れていき、こされていきます。湯気と一緒に立ちこめるルイボスティーの華やかな香り。この香りはぜひみなさんにも味わっていただきたいです。
ここで私の中である疑問が。「お茶を煮出した後の大量の茶葉って一体どうしてるの?」
ニットービバレッジの社員さんいわく、抽出した茶葉は農作物を育てるための「肥料」として活用しているのだとか。「不純物も含まれていない茶葉なので肥料に最適なんです」とのこと。今思えば肥料用に茶葉を分けてもらえばよかったかしら。
煮出したお茶は分離機を通過して、巨大なタンクへ。
この段階で88℃で煮出したお茶を30℃、またタンクに貯めるころには30℃から20℃へと温度を下げながら流れていきます。
ここでいったん、工場内の待合室へ。さきほど出来上がったばかりのルイボスティーをいただくことに。こちらが、できたばかりのルイボスティー。
工場内でできたばかりの「くらしにベルク ルイボスティー」
この段階で味や風味、お茶の濃さ等に問題ないか最終チェック。特別に私も一緒にいただくことに。
ルイボスティーをあまり飲み慣れていなかった私ですが、口に入れた瞬間、鼻をスーッと抜けるルイボスティーの華やぐ香り、苦みは少なく、ほのかな甘味があり、スッキリした飲みやすいお茶だなぁと思わず感動しておりました。もともとニットービバレッジさんは創業する25年前から現在に至るまで、ルイボスティーを製造し続けていたそう。
「当時、日本でそんなに売れてなかったのでは?」
製造のきっかけは創業時に訪れたあるひとりのお客様のご意見だったそう。その当時、製造を始めるも爆発的に売れることはなかったそうだが、一定のお客様に支持されて売れ続けていた、ロングセラー商品ともいえるルイボスティー。ニットービバレッジさんのひとりひとりのお客様を大切にする思いもこのルイボスティー製造に関係しているみたいです。
またこのルイボスティーの特徴といえば「ノンカフェイン」。緑茶をはじめとしたお茶にはカフェインが含まれるのが一般的だが、このルイボスティーはしっかり工場内にて検査を実施。そのうえでノンカフェインのルイボスティーを製造しています。普段カフェインを気にされている方も安心してお飲みいただける商品です。
実はペットボトルも…
そんな飲料メーカーであるニットービバレッジさんなのですが、飲料業界では珍しくペットボトルも一貫して製造をおこなっています。せっかくなのでペットボトルの製造を見学させていただけることに。
ペットボトルの製造は高温でおこなわれるため、室内はじわりと汗が噴き出すほど暑い。下の写真はペットボトルの原料となるPETレジンの投入口。ニットービバレッジさんではペットボトルの原料である「レジン」を自社で調達、格子状の金網にむけて大量のレジンが投入されていきます。
投入されたレジンを金型に入れ、理科の実験でも使っていた試験管のような形に。
今回、特別に成型される前のペットボトルを触らせていただきました!本当にそのまま理科の実験でも使えてしまうのではないかと思うほどの硬さ・丈夫さ。大きさは私のひとさし指程で、これならちょっとした調味料を入れても使えそう、なんて思ったり。
たくさん並んだ試験管型のペットボトル原型を500・550mlの製造するサイズにあわせて型にあてはめていきます。型にセットしたら、上部から圧縮された空気を送り込み一気に膨らませます。型から出てきた頃にはおなじみのペットボトルの形に完成していました。「出てきたばかりのペットボトル、熱いだろうな」と思いましたが、従業員の方に聞いたら触っても大丈夫なくらい熱くないのだとか。
中身を充填し、ラベルやキャップを取り付けたものがこちら。 次々とレーン上を運ばれていきます。完成したものを特別に触らせていただきました。 まだ製造直後のルイボスティーの温かさがペットボトル越しに伝わってきます。
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ペットボトルがレーンを通じて運ばれていきます。
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光を当てて異物や汚れがないか検査していきます。
ニットービバレッジさん、今回は取材ご協力ありがとうございました。
編集後記
立山連峰に抱かれる水清らかな富山県。この雪解け水がルイボスティーづくりに使われています。
今回、くらしにベルクのルイボスティー製造の過程に密着してきましたが、ニットービバレッジさんの今後の方針としては昨年から取り組みはじめたミネラルウォーターの販売や機能性に特化したお茶の開発など付加価値のあるオリジナル商品を開発したいとの意気込みも!今後また、ニットービバレッジさんと協力して新たな商品ができるかもしれないですね。
「くらしにベルク ルイボスティー」は現在ベルク全店にて好評販売中です。是非手に取ってみてください。
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