ベルクのあるくらし

創業150年余の老舗焼菓子屋が作る!こだわりの最中「くらしにベルクGRANDE最中」の製造工場に行ってきました!

2024年5月某日。外国人観光客や修学旅行生で賑わう京都にて、バイヤーこだわりの和菓子「くらしにベルクGRANDE最中」が製造・発売されるとのことで、京都に本社を構える株式会社石田老舗さんにお邪魔させていただきました。

  • 今回お邪魔させていただく株式会社石田老舗さん。

  • 近くにはアウトレットの自動販売機も。ヴァッフェルがおすすめ。

意外と奥深い!? “あんこ”と賞味期限の関係

  • 最初は最中にとって重要な“あんこ”の製造工程から。

    石田老舗さんで今回使用している小豆は北海道産小豆100%。主な特徴は小豆の粒が揃っていること。また、昼と夜の温度差が大きく日中の最高気温も低いため小豆はゆっくりと成熟し、良質なでんぷんがじっくりと蓄積され風味豊かな小豆になるのだそう。

    60キロもの小豆を圧力釜で1時間半かけてじっくりと炊いていきます。

  • 北海道産小豆を圧力釜で炊いていきます。

石田老舗の製造担当さんいわく「“あんこ”の糖度によって最中の賞味期限の長短が決まる。」とのこと。

  • 一般的には“あんこ”の糖度が高くなると賞味期限が長くなるのだとか。ちなみに今回の「くらしにベルクGRANDE最中」の賞味期限は製造から約2ヵ月ほど。

    実は商品化するにあたって糖度をあげてもう少し賞味期限を伸ばすことも可能ではあったのだが、小豆の風味や最中の皮の香ばしさなど全体のバランスを考慮し、少しずつ試行を重ねて1本で十分に満足感が得られる糖度に設定。

    甘すぎず小豆本来の風味をしっかり感じることができる”あんこ”に仕上げています。

  • さっそくできあがった”あんこ”が包まれています。

  • ひとつひとつ手作業で問題ないかチェックしていきます。

  • 実は今回の最中は食べるときにあんを挟んでいただくスタイル。
    炊きあげたばかりのあんが包まれています。

パリっと食感が自慢!”最中の皮”製造工程へ。

続いて最中の皮の製造へ。石田老舗さんオリジナルブレンドのもち粉を蒸し器に投入し、蒸していきます。

  • 石田老舗さんオリジナルブレンドのもち粉。

  • 蒸し器を使って蒸していきます。

蒸しあがったもち粉をついて形にしていきます。まさに作り方はお餅そのものです。

  • 型に流し込み、180~200度で3分ほど焼き上げていきます。

  • 最中ひとつひとつを従業員の手でチェック、商品化していきます。

  • 今回の「くらしにベルクGRANDE最中」は最中の皮に”梅の花”の模様を入れております。

    なぜ”梅の花”かというと、石田老舗さんが創業明治4年からポルトガル伝来の焼き菓子「ぼうろ」の伝統的製法を遺しつつ、誕生した「そばぼうろ」を日本と深いつながりがある”梅の花”をイメージした形で販売。そのつながりから石田老舗さんには創業当時から深い思い入れがある”梅の花”の模様を今回採用し、「そばぼうろ」と同じく、「末永く多くのお客様に愛される商品になってほしい」そんな思いを込めた商品なのです。

  • 焼きあがった最中の皮がこちら。
    醤油をかけたらお煎餅になります、という言葉の通りとても香ばしい香りがします。

  • また焼く工程で崩れてしまった最中の皮は、最後集められ、最初にお見せしたもち粉の蒸した生地に投入、織り交ぜていきます。

    このような製法を2番生地と呼び、既に焼きあがった最中の皮を混ぜ込むことによって最中の皮の風味をより良く仕上げることができるのだとか。

    こうやって最中の皮の生地を余すことなく商品化しています。

  • 焼く工程で崩れてしまった最中の皮が集められています。
    こちらを蒸したもち粉の生地に投入して再商品化しています。

高価な和菓子を手軽に。バイヤーのこだわり。

ベルク和菓子の担当バイヤーいわく、「百貨店で販売しているような高価でクオリティの高い和菓子をどうにかベルクでもお求めやすい価格でご提供できないか。」そんな熱い気持ちがきっかけで創業150年余の焼き菓子作りをされている石田老舗さんにお声がけし、今回の商品が誕生しました。

石田老舗さんも最中の製造は30年ほどの歴史があり、長年培ってきた技術・技法を詰め込んだ、今回の「くらしにベルクGRANDE最中」。

最後に製造工程をまとめたダイジェスト動画がございますのでぜひ見てみてくださいね。

「くらしにベルクGRANDE最中」販売開始!

  • 今回ご紹介させていただいた「くらしにベルクGRANDE最中(つぶあん・こしあん)」はベルク各店の和菓子コーナーにて本体価格159円(8%税込価格172円)で好評販売中。ぜひ手に取ってみてくださいね。
    ※予告なく売価・仕様の変更ならびに販売を終了させていただく場合がございます。

「くらしにベルクGRANDE最中」召し上がり方

食べる直前に最中の皮へ“あんこ”を乗せ、挟むことによって最中のサクサク感を味わえる、今回の「くらしにベルクGRANDE最中」。
石田老舗さんに召し上がり方を教えていただいたのでぜひ参考にしてみてください。

  • 1.「くらしにベルクGRANDE最中」 から“あんこ”を外します。

  • 2.写真のように左右へ広げるように開いていきます。

  • 3.最中の“あんこ”の包み紙をしっかりと広げます。

  • 4.“あんこ”にかぶせるかのように最中の皮をのせます。

  • 5.ひっくり返して最中の皮の中に“あんこ”を入れていきます。

  • 6.もうひとつの最中の皮ではさんでいきます。

7.完成!小豆の風味と最中のパリパリ感をどうぞ!

▼今回の取材先
株式会社石田老舗
【電話番号】075-603-4547
【所在地】本社・京都工場 京都市伏見区中島外山町110
https://ishidaroho.com/