山梨県笛吹市のワイナリーに行ってきました

残暑厳しい8月下旬。ぶどう畑が一面にひろがる山梨県笛吹市、その畑を見おろす小高い丘に建つワイナリー「アルプスワイン」を訪ねてきました。

1962年創業の「アルプスワイン」。社名は、本社工場から南アルプスの山並みが綺麗に見えることから由来します。年間出荷量120トンの中規模ワイナリーで、地元向けの出荷が大半を占めます。

DIAMコルク(ワインの品質を守る最新のコルク)導入や、海外のワイナリーと同じ高品質なスクリューキャップ導入など、管理管理も非常に行き届いたワイナリーです。

「より多くの方に気軽にワインを楽しんで頂きたい。美味しさがまず大事。難しい事は抜き。」という創業当時の考えを大切に、約10品種のぶどうを扱い、ワイン用・ストレート果汁ジュース用に使用、多種多様の商品を造りだしています。

取り扱うぶどう品種のなかには、山梨県を代表する「甲州種(白ワイン用)」や「マスカット・ベーリーA(赤ワイン用)」に加えて、「あじろんだっく」など珍しいぶどう品種もあります。

あまり聞きなじみがないかもしれませんが、この「あじろんだっく」は、GHQが終戦後に食用ぶどうとして日本に持ち込んだが、病害に弱く生産量が減少していった品種。

生産が難しいこの品種は、をワイン用に醸すると独特の香りのよさがあるため、山梨県内では現在でも15のワイナリーとぶどう農家で生産栽培されています。

外気の影響を受けにくいように分厚いコンクリートで囲われている貯蔵庫、訪問した時も外が35℃程度でもひんやり。夏は涼しく、冬は暖かいとのこと。

貯蔵用タンクは24時間温度管理可能なサーマルタンク(冷却装置付きタンク)で品質管理され、貯蔵用樽は、樽の風味がワインに移らないように、あえて海外で数回使用された樽を使用しています。

これによりワインにやわらかな口当たりをもたらし、食中酒にむいた味わいに仕上がるそうな。瓶詰されたワインも地下室で光を遮断して瓶内熟成をさせて、飲み頃を迎えます。


通常の樽熟成は樽に空いた穴から棒を差し込み、澱を棒でかき混ぜて旨味・色合いを抽出するのですが、アルプスワインでは、“オクソラインラック”という樽用の棚で樽熟成します。

従来の製法だと、蓋を開けて手作業でワインをかき混ぜるため、どうしてもワインが空気に触れて酸化してしまうのですが、この“オクソラインラック”を利用すると、樽を回転させての沈んだ澱とワインをかき混ぜるため、空気と触れ合わず、良い状態で旨味と色合いを抽出できます。

これはシャインマスカットで造ったワイン。その味を、ひとことで言うと「濃厚な甘さと清々しさのワイン。」といった感じ。

シャインマスカットがもつ爽やかさと芳醇な甘さがそのまま濃縮され、まるでぶどう狩りにいったときに感じる甘いぶどうの匂いと青々とした草木の匂いが混ざったような、自然に包まれたような香り。ただ甘いだけではなく、ハーブのような清々しさと酸が味わいを引き締めるので、飲み飽きしない味わいに仕上がっています。

冷たく冷やして飲んでも、香りがしっかりしているので氷を入れてロックにしても薄い印象をもたずに軽快に楽しめそう。

写真は今回、アルプスワインの工場を案内してくれた前島さん。
取材を快く引き受けていただきましてありがとうございました!!

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▼今回取材させていただいたのはこちら
アルプスワイン株式会社(山梨県笛吹市一宮町狐新居418)
取締役統括部長 前島 純さん

ホームページはこちらから>>

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